お久しぶりです、バターです。

今回は某氏とのオフをきっかけに猛烈に欲しくなってしまったPCDP(ポータブル・CD・プレーヤー(途中略))の紹介みたいな記事になります。

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というわけでどん、Panasonicのsl-s390です。ちょうど20年かそこいら前くらいに発売されたものになります。

まぁなんで自分がPCDPを拾い始めたかというと、純粋に外観に似合わず相当の音質をもっており、かつ中身のコンデンサ交換など弄れるということで愛着もわくだろうとその辺りの理由ですね。

このPCDPは、たびたび言われているように高音に特徴があるといいますか、自分に言わせると高域に歪みが存在しているのもあり、今回入手したうえでコンデンサを交換しようと考えたわけです。

※以下ではコンデンサ交換をする方の為にコンデンサの極性などの参考とした画像を上げていますが、あくまでこの機種内のこの基板ロットの話であり、実際に存在する様々なロットを確認したわけではありません。また、実装されているコンデンサの種類はロット毎に異なるようです。したがって、これらの画像を参考に修理、改造を行った結果、生じた諸所の問題については筆者は一切の責任を負いません。すべて自己責任でお願いします。


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内部構造はこんな感じになっています。おそらくコンデンサ交換で極性などを参考にしたくなる方もいらっしゃると思うので見やすい画像として上げておきます。参考にどうぞ。

基板を見た感じですと、基板自体は上位機種と同じ物なのでしょうか、ジャックなどの省略された後が見受けられます。

また自分が驚いたのはアンプ部です。
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画像中央あたりの8pinの素子ですが…これTDA1308というものです。

いわゆるオペアンプではなく、名称はClass AB stereo headphone driverです。これ1つで出力段まである増幅回路のようです(まぁここはそこまで詳しくないのであまり突っ込みません)
いや、何言ってるのこいつ、AB級ではありますがヘッドホンアンプICです。入手性はちょっと低いですが、一応手に入ります。まぁ回路上は出力段ついた増幅回路ではありますが…

 まぁこんな感じで、相当な音質配慮がなされた特に目立った音質配慮があるわけではありませんが、こんな感じのPCDPとなっています。
(アンプ部は特に目立ったところが無いので、やはりこの音が出せるのはDACによるものなのかぁという考えがあります。昔のDACは今のものに比べ動作電流が大きいものが多いので(そのぶん電池持ちも悪いですが)今の主流のDACとは異なった音が出るのかもしれませんね)

とりあえず今回はコンデンサを交換しただけですが。

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比較的高さが低いコンデンサ中心の構成だったため、詰め込むのはかなり苦戦しました。上のケースの一部を削ったりなどしてなんとか詰め込んでいます。
自分はまだPCDP集め始めてそれほど経っていないのですがより前の世代の、Panasonicのsl-s100と比較して、相当コンデンサの種類が多いと思いました。そのくらい数が段違いです。

あーちなみに出力コンデンサのパターンがあまりにも細かった為にはんだでもってかれましたが気合でつなげ直しました。片CH一時期やばかったです。他のところに繋がりかけてましたし音の感じあれはDC漏れしてたのでは…

コンデンサ交換の効果はそれなりに感じられ、小音量でもそれなりの出力が得られるようになったため、聴感上の歪みはあまり感じられなくなりました。
他にも手を付けたいところは何か所かあるのですが、部品供給の問題などでなかなか踏み切れないといったところではありますね。音質自体はとりあえず不満点となっていた部分については解消できたので、ひとまずはこれで良しとしようと思います。

こんなところですかね、自分としましてはsl-s100の方が音としてもう少し落ち着きのある音で駆動力も高い印象だったのですが、元気な音のこちらはこの音が好きな方には好まれるかもしれません、あとで友人にも聴かせようかと思います。

ちなみに先ほど比較にあげたsl-s100はレーザー出力部がおそらくお亡くなりになられているので、あとで代替品を拾ってきて動くようになれば書きます。夏休みのバイトの力もあり、それなりにちょくちょくいろいろ買ったので、レビュー対象は豊富なので、ちょくちょく書いていこうとは思っています。

今回は以上です。